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Zengさん理論(エッセンシャル版)

複雑になってきたので、式を整理して簡易版を作ってみました。
式を簡単にするために、MR-03VEを対象にしてあります。

実用的には、これで十分なはずです。
実際の数値を使いながら、書いていきます。
(私のSC430です)

1.必要な情報を集めましょう。
集める情報は以下の7つ。

・前輪荷重(1) 90.4 g
・後輪荷重(2) 99.6 g
・ホイールベース(3) 98 mm
・フロントトレッド(4) 72 mm
・リアトレッド(5) 76 mm
・ピニオン(6) 7 T
・リアタイヤ径(7) 24.5 mm

キッチンスケールやノギスで測ってください。
最初に計算で求めるのは、以下の2つ。

・車重(8) 190 g = (1) + (2)
・軸重比(9) 0.91 = (1) / (2)

軸重比は、LM(MM)の場合は0.9前後がいいようです。
車重が重くなっても、重りで調整した方がいいかも。


2.フロントのバネを決めましょう。
まずバネを決めて、バネ定数を調べましょう。
下の表で探すといいですよ。
私は、MR-03にMA020用の赤バネを使っているので、以下の様になります。

・バネ定数(10) 31.6 g/mm

次に、バネのイニシャル量を決めましょう。
フロントのシム調整などで、バネのイニシャル量を決めます。

・イニシャル量(11) 0.2 mm

次に、計算で求めるのは、以下の2つ。

・リバウンド量(12) 0.6 mm = (1) / (10) / 3.5 - (11)
・車高(13) 1.4 mm = (8) * ((4) + 2) / (3.5 * (4) -30.1) / (10) - (12)

車高は路面とICタグの間隔で計って下さい。

転倒するリスクを減らすためには、リバウンド量と車高ができるだけ大きくなる様なバネ定数を選ぶ事が必要です。
バネ定数やイニシャル量を変えて計算すると良いでしょう。

ただし、バネのストローク量には限界があるので、次の式を満足できない場合は、そのバネを使用できません。
・自由長 - 全屈長 > ((11) + (13)) * 1.8
今回の例では、MR-03用のショート赤バネが使えないバネになります。

Photo


3.Tバーを決めましょう。
次は、Tバーを選びます。

フロントと違って、Tバーは計算で使う物が判ります。
Tバーに求められるバネ定数を、以下の計算で計算します。

・必要バネ定数(14) 855 g/mm = 4.5 * (8)

この数値よりもバネ定数の大きなTバーを選びます。
下の表を見ると、カーボンソフトが条件を満たす事が判ります。
(SC430はMMなので、MM用から選びます)

・Tバーバネ定数(15) 1222 g/mm

Tバーはできるだけ柔らかい方が良いのですが、フリクションやピッチングのダンパーを使わない仕様では、これよりもバネ定数の大きい物を使う事があります。

T


4.フリクションを決めましょう。
フリクションは少し特殊です。

シャシーに、バッテリーを入れて、平らな所に置きます。
左の前タイヤを静かに持ち上げます。
タイヤを持ち上げ続けると、ある高さで右のタイヤが浮きます。
この時の左タイヤが持ち上がった高さを、リフト量と呼ぶ事にします。

リフト量も適切な数値が存在し、以下の式で求まります。

・リフト量(16) 2.5 mm = (8) / (10) / 1.8 - (11) - (12)

実際のリフト量がこの数値よりも小さくなるまで、フリクションにイニシャルをかけます。
右も左もリフト量が同じになる様にして下さい。

ちなみに、私のSCはフリクションが有りませんが、リフト量はほぼこの数値です。


5.ピッチングを決めましょう。
最後はピッチングです。

下の表から、使おうと思っているスプリングのバネ定数を調べましょう。
それと、スプリングのセット長からイニシャル量を計算して下さい。

私の場合、R246ダンパー用のスプリングを使っているので、以下の様になります。

・スプリングバネ定数(17) 11.2 g/mm
・イニシャル量(18) 1 mm = 18 - 17

まず、以下の計算式で必要バネ定数を求めます。
ちょっと面倒ですが、がんばって計算して下さい。

・必要バネ定数(19) 42.5 g/mm = 370000 * (8) / (1) / (3) / (6) / (7) - (17) * (18) /3

次に、以下の式で、Tバー、フリクション、スプリングの合計ピッチングバネ定数を求めます。

・ピッチングバネ定数(20) 47.0 g/mm = (1) / (16) + (17)

ピッチングバネ乗数は、必要バネ定数よりも大きくなるようにする必要があります。
両方の式にスプリングバネ定数が含まれているので、イニシャル量を変えて、何回か計算をしなければならないかもしれません。

Photo_2


6.タイヤを決めましょう。
基本的に、この理論ではタイヤの径を気にしません。
車高が計算通りであれば、バリ目のタイヤで大丈夫です。

フロントはハイグリ30°、リアはラジアル20°にしておけば、ウレタン路面もカーペット路面も走れるはずですよ。

最後まで読めましたか?
まあ、一つの参考という事で・・・

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